きょう金曜ロードショーで『耳をすませば』が放送されていた。
大学生のころこの映画にはずいぶんお世話になった。
そのころ、ビデオテープしか持っていなかった僕は、
文字通り擦り切れるまで録画したビデオを見ていた。
自分を天沢聖司とダブらせ、まだ見ぬアメリカの地を
夢見ていた。
彼のように何かに挑戦したかった。
人と違う生き方を生きていたかった。
そして、良くも悪くもそれを実現させた。
そんな今の自分を見てあのときの僕はどう思うだろう。
今あのころの自分に言ってあげられることがあるとすれば、
「やっぱりね、『人と違う生き方』はそれなりにしんどかったよ。」
でもね、腐っちゃいないよ。
まだまだやりたいことは山ほどあるよ。
そう思うと生きる気力がモリモリ沸いてくる。
それだけは確かだよ。
ただ一つ悲しかったのは、今の自分があのころの自分と
同じ気持ちでこの映画を見ることができなかったこと。
だって、
ベンチに本を忘れても、聖司君はいるはずないし
猫を追いかけても、聖司君はいないし、
自分より先に聖司君は本を読んでいないし、
偶然朝、窓を開けても聖司はいない。
そして、おそらく大人になった彼らは結婚もしていない。
そう簡単にはいかない。し、いかせない。
純粋に思った。
本当に腐ってるわけじゃなくて、
そんな簡単に運命に自分を任せてはいられないと、
ただただ、そう思った。
自分で、こじ開けるしかないんだなと。
そう思ったわけですよ。
これからなんですよ。
WONDA & THE HEARTBREAKERS
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