2010/07/31

田舎っぺ

ある人の自伝的な本の中で、その人は毎日の習慣として
必ず寝る前に、『自分の死』を思い描くという行為を行っていると
語っていた。

自分が何歳で死ぬかを設定し、たとえば70歳で死ぬと設定したら、
60代の自分はこうある、50代はこう、40代、30代と人生のビデオを
巻き戻すかのように、現在の自分に戻ってくる。

自分が70歳になったとき、納得のいく自分でいられるか。
人生をまっとうしたと、誇らしく言えることができるか。
後悔のないように、今の自分を戒めるかのように毎日
行っているらしい。


ためしに一度、やってみると恐ろしいほどに
自分の未来が思い描けていないことに気づく。


決まってもいない未来を自分で想像もできない悲しさ。
途方にくれてしまう。







と、同時に未来の自分を想像するたびに自分の父親の
姿が現れる。

今まで、そうはなりたくないな~って思っていたのに、
孫を持ち、野菜作りに精を出し、穏やかなっていく
姿を見ていると、



『う~ん。。。別に悪くないかも。。。。』



って思ってしまう。


家業を継がずに東京で働いている地方出身の若者が、
実家に帰って父親の仕事を手伝いたいと思い直すのは、
都会の生活に疲れただけではなくて、そういう人生も
いいかもしてないと、思うからなんだと思う。

結局、骨屋の子は骨屋ですね~。


かといって、自分が今すぐに田舎に帰りたいと言って
いるわけではないけど、やっぱり年をとったら
自然のある中で生活をしたいな~と思っているわけですよ。



Wanda & the heartbreakers

1 件のコメント:

  1. 未来の自分がしっかり見えないのは、
    現在の自分がしっかりしていないから、
    即ち、
    現在をしっかり生きなさいってことなんじゃないのかなって。



    難しいよね。


    生きるのって。

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