2010/07/14

生業

最近、生業という言葉が自分の頭の中から離れない。

辞書を引いてみると、そこには、
『生計のための職業』と書かれている。

でも、僕はそれ以上の思いをこの言葉に抱く。

日本人は昔、士農工商という身分制度おかげで
実家の家業以外の仕事に就くことは
決して許されることがなかった。

農家の子は農家。

大工の子は大工。

骨屋の子は骨屋。

決して、たこ焼き屋の子は、武士などにはなることは
できなかった。

でも、この制度が日本人の職人気質を育てる土台を
作り上げたのではないかと思う。

ある地域に、一人しかわらじ屋がいないのであれば、
その地域の住民の足の安全は彼に委ねられ、
それができないということは、そこで生きていくことは
許されないということになる。

一つのことを突き詰め、わき目をそらさず己の限界に挑み続ける。

手に職を持つことは、幸せなことだと思う。

それが、みんなに認められればもっと幸せなことだと思うけれど、
そうじゃなくても、こだわりを持って打ち込むこと、
それが生きていくことなんだと思う。


それが生業だと思う。


そんな生業を僕も見つけたい。


Wonda & the Heartbreakers

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