最近、生業という言葉が自分の頭の中から離れない。
辞書を引いてみると、そこには、
『生計のための職業』と書かれている。
でも、僕はそれ以上の思いをこの言葉に抱く。
日本人は昔、士農工商という身分制度おかげで
実家の家業以外の仕事に就くことは
決して許されることがなかった。
農家の子は農家。
大工の子は大工。
骨屋の子は骨屋。
決して、たこ焼き屋の子は、武士などにはなることは
できなかった。
でも、この制度が日本人の職人気質を育てる土台を
作り上げたのではないかと思う。
ある地域に、一人しかわらじ屋がいないのであれば、
その地域の住民の足の安全は彼に委ねられ、
それができないということは、そこで生きていくことは
許されないということになる。
一つのことを突き詰め、わき目をそらさず己の限界に挑み続ける。
手に職を持つことは、幸せなことだと思う。
それが、みんなに認められればもっと幸せなことだと思うけれど、
そうじゃなくても、こだわりを持って打ち込むこと、
それが生きていくことなんだと思う。
それが生業だと思う。
そんな生業を僕も見つけたい。
Wonda & the Heartbreakers
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